捕獲・処分ナシ!毒餌や粘着剤を使わずにネズミを追い出す方法
「家にネズミが出ていて、なんとかしたい!」
「でもネズミを触ったりしたくない…むしろ見たくもない…」
「毒餌や粘着剤を使わないで追い出す方法はないかな?」
こんにちは、みんなのネズミ駆除屋さんのナカムラです!
この記事ではネズミを捕獲したり処分したりせず、家から上手に追い出す方法を紹介していきます。
結論から申します!
ネズミを捕獲したり処分したりせずに、つまりは粘着シートや殺鼠剤を使わずにネズミを追い出すには、次の3ステップで進めます。
①エサと巣材を撤去する
②音や光、またはニオイでネズミを追い払う
③再発と二次被害を防ぐ
具体的な方法などは記事の中で紹介していきます。
正直なところ、粘着シートや殺鼠剤を使わずに駆除するのは、なかなか難易度が高い方法です。
自己流で闇雲にやるとネズミの警戒心を高めることになり、全く駆除が進まない…なんてことにもなりかねません。
そんなことにならないよう、しっかり確認していきましょう。
この記事を読み終わる頃には、家からネズミを追い出す方法がしっかり分かっているはずです。ネズミのお悩み、一緒に解決していきましょう。
ステップ①:エサと巣材の撤去
では、殺鼠剤や粘着シートを使わずに、捕獲や処分ナシでネズミを追い出す方法をお伝えしていきます。
「ネズミを捕獲したり処分したりせずに追い出す」という場合には、エサと巣料の撤去が絶対に必要です。
ネズミが家に入り込む最大の理由が「エサ」と「巣」。
これらがあるうちは、いくら追い出しグッズを使っても出て行ってはくれません。たとえ一度出て行ったとしても必ず戻ってくるので、しっかり撤去しておきましょう。
どうすればいいか、具体的に紹介していきます。
エサの撤去:食品をフタ付きのプラスチックケースに入れる
食品は全て蓋つきのプラスチックケースに入れましょう。
野菜はもちろん、未開封のパッケージに入っているものも要注意です。
紙やビニールでできたパッケージは、ネズミは歯で簡単に食い破ってしまいます。家にある全ての食品を、ケースに入れるつもりで行いましょう。
食品以外だと、このようなものもネズミのエサにされてしまいます。
- 生ゴミ
- 食べカス
- 食器についたソースや食品
- ペットフード
- 仏壇のお供え物
- 花や植物
エサの撤去が進むと、ネズミは「え、こんなものまで?」というものも食べるようになります。「これは大丈夫だろう」なんて思わず、しっかり撤去管理しておきましょう。
巣材の撤去:布切れや紙くずを掃除する
家を掃除し、巣の材料にされそうなものを全て撤去します。
ネズミはなんでも巣に使いますが、人家にある巣の場合は、下記のものが使われることが多いです。
- ダンボール
- 新聞紙
- ティッシュ
- 服やタオルなど、布類
- 布団の綿(食い破って使います)
- ビニール袋
- 屋根裏の断熱材
ネズミに巣の材料を与えないよう、しっかり撤去・管理しておきましょう。
ちなみに、上記のようなものが一箇所にこんもり集まっていたらネズミの巣の可能性が高いです。
ネズミの巣の撤去方法は弊社の別記事『ねずみの巣はここにあってこんな形!チェックすべき場所や対処法を解説』で詳しく紹介しています。
が、「巣」なので、掃除しようとしたら中から大量のネズミが…!なんてことも考えられます。もし心配な場合は無理をせず、一度ご相談いただけると安心かと思います。
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ステップ②:ニオイや音、光でネズミを追い払う
エサと巣材を撤去してネズミが家に居座る理由をなくしたら、ネズミを追い払っていきましょう。方法は大きく分けると2つ。
①音や光を発するもので追い出す
②くん煙剤や忌避剤など、ニオイで追い出す
ネズミが出始めて1〜2週間以内であれば音や光、それ以上だとネズミに気に入られている可能性が高いのでニオイで追い出すのがオススメです。
使い方などを詳しく紹介していきます。
追い出す方法①:音や光を発するもので追い出す
ネズミに光や音などで強いストレスを与え、追い出す方法です。
下記のようなものが有効でしょう。
- 赤い光が回る回転灯
- センサーライト
- 音と光を出す装置
この中で特にオススメなのが赤い光が回る回転灯。
¥5480(2021年2月現在)
赤い光が炎のゆらめきに似ているため、ネズミが本能的に怖がります。
ステップ1で紹介したエサと巣材をしっかり撤去した上で、ネズミがいると思われる場所に設置しましょう。コンセントから電源を取るタイプと電池式がありますが、屋根裏や床下で使うなら設置がラクな電池式がオススメです。
ネズミが活動し始める前の、18時頃に設置しておきましょう。
ネズミが出始めて1〜2週間程度であれば、この方法でもじゅうぶん追い払うことができます。
ただし!ここで注意していただきたいのが「ネズミは慣れるし、学習する」ということ。
ネズミの気配がなくなったからといって油断していると、「光や音は出るようだけど害はなさそうだ」と学習し、戻ってきてしまいます。
ネズミが驚いて出て行っている隙に、侵入口を塞いでしまいましょう。
この辺りは後ほど詳しく紹介していきます。
追い出す方法②:くん煙剤や忌避剤など、ニオイで追い出す
くん煙剤や忌避剤など、ネズミの嫌いな匂いで追い払う方法です。
こちらは場所によって適したものが違うので、具体的な使い方と一緒に、紹介していきます。
屋根裏や床下はくん煙剤
屋根裏や床下などにはくん煙剤がオススメです。
屋根裏は広く、スプレーや設置するタイプの忌避剤だとどうしても効果が薄まってしまいます。くん煙剤であれば煙が空間全体に広がるので、高い効果が期待できるというわけです。
使い方は簡単で、エサと巣材をしっかり撤去したうえで、屋根裏や床下にセットし、使用します。
くん煙剤を使うのは日が落ちてからがオススメ。
ネズミは明るい場所を嫌うので、昼間にくん煙剤を使ってもなかなか外に出て行ってくれません。外が暗ければネズミも外に出やすいので、より高い効果が期待できます。ぜひ試してみてください。
ここでひとつ注意していただきたいのが、くん煙剤は人間にとってもあまりいい匂いではない、ということです。
お家の作りによっては屋根裏や床下で使ったくん煙剤の煙が、生活スペースに入り込む可能性もあります。
- 昔ながらの日本家屋に住んでいる方
- 小さなお子様やペットがいらっしゃる方
は注意しましょう。
また、追い出した後の侵入口塞ぎは必須。
再発を防ぐためにも、このあと紹介する方法でしっかり塞いでください。
生活スペースは設置型の忌避剤
くん煙剤は先にもお話ししたとおり、空間に広く薬剤が広がります。
リビング・台所などの生活スペースではちょっと使いにくいので、忌避剤を使うようにしましょう。ちなみに忌避剤にはスプレータイプもありますが、これも薬剤が広がりやすいため生活スペースで使うには向きません。設置型の忌避剤を選ぶようにしましょう。
くん煙剤と同じく、使い方は簡単。
エサと巣材をしっかり撤去したうえで、忌避剤を置いておきましょう。
設置する場所は
- ネズミを見た場所
- ネズミの足跡があった場所
- ネズミに食品を食べられた場所
- ネズミが出入り口に使っていそうな穴
など、ネズミの気配を感じる場所です。
忌避剤は広い範囲に効果を発揮するものではないので、できるだけ多くの場所にスプレー・設置しておくと良いですよ。
設置はネズミが活動を始める前、18時頃までに済ませておきましょう。
ちなみにこの忌避剤、空間に広がらないとはいえやはり人間にとっても気持ちのいい匂いではありません。
くん煙剤と同じく、小さなお子様やペットがいるご家庭では注意が必要です。部屋に薬剤が入らないようにするなど、慎重に使用するようにしてください。
正直なところ、超音波はあまりオススメできません
超音波でネズミを追い出せる商品がありますが、「あまりオススメできない」というのが正直なところです…(期待されていた方、スイマセン)。
「ネズミが超音波を嫌う」ことには科学的な根拠があり、これは間違いないと言えます。
が、どうもネズミが超音波に慣れてしまうようで、だんだんとその効果がなくなっていくようなのです。
実際、お客様からも「置いたらいなくなったけど、1週間後にまた出てきた」という話をよく聞きます。
また、超音波は、遠ざかるほど弱くなるのはもちろん、「陰の部分」「反射した場合」では弱くなります。しっかり効果を出すには、距離や角度の計算が必要不可欠なんです。
でもせっかくの計算も、ネズミが超音波に慣れてしまえばすべて水の泡になってしまいます。
「ダメ元で、とりあえず試してみたい」
という場合ならいいかもしれませんが、超音波だけで追い払うのはかなり難しいかと思います…。
ちなみに過去には「効果がない」として公正取引委員会から排除命令が出された商品もあります。なんと、この類似商品が今でも出回っていますので、商品選びは十分にご注意ください。
超音波の駆除グッズについては、下記の記事でも詳しく紹介しています。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひご覧になってみてください。
【関連記事】
>>超音波でネズミを駆除をするものがありますが、実際のところどうなのでしょうか?
繁殖が進んでいると追い出しが難しい場合もあります
ここまで追い払う方法を紹介してきましたが、ネズミが巣を作って本格的に住み着いていると、これだけでは追い払えないこともあります。
その場合は粘着シートなどを使用するしかないのですが「どうしてもイヤだ!ネズミを見るのも嫌なのに触るなんで絶対無理!」という方もいらっしゃるはずです。
そのような場合は、ネズミ駆除業者にお願いするのがオススメです。
ネズミ駆除業者はネズミの習性を熟知したプロなので、あなたの家からネズミがいなくなるまでのスピードが段違いに早いです。
また、粘着シートやそれにかかったネズミの処理など、自分でやるには抵抗がある作業も全て行ってくれます。このあと紹介する再発や二次被害防止もしっかり行ってくれるので、今後ネズミに悩まされることもなくなるでしょう。
ネズミの被害は放置すればするほど状況が悪化していくので、一刻も早く解決に向けて行動されることをオススメします。
手前味噌で恐縮ですが、わたしたち『みんなのネズミ駆除屋さん』でもネズミ駆除をしています。調査・見積もりはもちろん無料ですので、お気軽にご相談いただければと思います。
▶︎ご相談はこちらから
さて、ここでネズミを追い出せたとしても、彼らの通り道である侵入口を塞がない限りはまた別のネズミたちがやってきてしまいます。
次で詳しく紹介していくので、しっかり塞いでおきましょう。
ステップ③:再発と二次被害もキッチリ防止
ネズミを追い出せたとしても、それで終わりではありません。
再発と二次被害防止、これができてはじめて、ネズミの追い出しが完了します。
しっかりやっておきましょう!
侵入口をしっかりふさぎ、再発を防止する
ネズミの侵入口となっている穴や、通り道になっている穴をふさぎます。
侵入口をふさぐときに注意して欲しいのが『内側から外側に向かってふさいでいく』というルールです。これは万が一家の中にネズミが残っていた場合、最初に外側の侵入口をふさぐとネズミが家の外に出られず、家のなかで死んでしまうからです。
壁の中にネズミを閉じ込めてしまった!なんてことがないように気をつけましょう。
室内の侵入口と外からの侵入口、それぞれ穴ができやすい場所、ふさぎ方を紹介します。
室内の侵入口のチェックポイント
室内でネズミが侵入するところは、下の図のような場所です。
- ブレーカーの周囲
- 押入れの天板
- エアコン導入口
- 排水管の隙間
- 鴨居の隙間
- 換気扇
え、こんな狭いところからも?と思った方も多いはずです。
ハツカネズミは10円玉くらいの穴なら、難なくすり抜けます。
「それくらいの穴はたくさんあるし、どれがネズミの穴なのかわからない…」
という場合にオススメなのが、ガムテープを使う方法です。
「ここが怪しいな」という穴を見つけたら、試しにガムテープでふさいでみましょう。もしその穴が侵入口であれば、ネズミに食いちぎられて穴が開きます。ここまで分かればもうカンタン。あとはその穴をしっかり塞ぐだけです。
また、穴の周りに黒ずみなどがないかもチェックしてみるといいでしょう。
ネズミの体にはホコリや油分などの汚れが多くついています。
彼らが出入り口にしている場所にはこの汚れが付着するので、黒ずんでいることが多いです。これらは『ラットサイン』といい、ネズミの行動経路特定の大事なヒントになります。よーく見てみてください。
外からの侵入口のチェックポイント
外からの侵入口でチェックして欲しいのは、下の図のような場所です。
- ひさし下のすき間
- 窓の隙間
- エアコンや電線、電話線の導入部分
- 換気扇
- 基礎の隙間
- 床下の通風口
- 床下
これらの場所をチェックする時も、上で紹介したガムテープで見分ける方法はオススメです。
また、外の侵入口にも『ラットサイン』が残されていることが多いです。注意して見てみるとよいでしょう。
穴の大きさに合わせ、侵入口を上手にふさぐ
ラットサインのある穴を見つけたら、金網・金たわしなどの金属やパテで塞いでいきます。
穴やすき間の大きさ・場所に合わせて、使い分けていきましょう。
<小さなすき間や細いすき間→金網かスチールたわし>
¥770(2021年2月現在)
金網は、「丸めて埋め込む」「広げて貼り付ける」など、形や大きさを自由に調整できます。
屋根と外壁の間などに使うことが多いです。
<大きな穴→パンチングメタル(小さな穴があいた金属板)>
¥510(2021年2月現在)
配管周りや、通気性を確保したい大きめのすき間などに使えます。
<配管・配線まわりのすき間→パテ>
¥580(2021年2月現在)
配管・配線まわりのすき間を埋める時に使えます。
カプサイシン(唐辛子の辛味成分)などネネズミが嫌う成分を含んだものが効果が高いでしょう。
ネズミに不快感を与えられるので、忌避剤としても使えます。
配線周りで使うので、「燃えにくい」「耐寒性・耐熱性がある」というのも魅力ですね。
巣の掃除と消毒を行い、二次被害を防止する
ネズミを追い出し、侵入口を塞いだら巣を掃除・消毒しておきましょう。
「ネズミは汚い」となんとなくご存知の方も多いと思いますが、彼らは「病気の運び屋」と呼ばれるほど、たくさんの病原菌やウイルス、ノミやダニなどを媒介しています。
代表的なものでいうと、
- サルモネラ菌
→40度近い発熱をともなう、食中毒の症状を起こします。 - ハンタウイルス
→発熱、腎臓の不具合、全身の皮膚・臓器からの出血 - レプトスピラ菌
→発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、黄疸などの症状を引き起こす - イエダニ
→刺されると猛烈な痒みを引き起こす
などです。
ネズミの巣にもこれらが残されている可能性があるので、しっかり掃除・消毒しておきましょう。
ネズミの巣の形状や掃除方法・対処法については弊社別記事『ねずみの巣はここにあってこんな形!チェックすべき場所や対処法を解説』で詳しく紹介しているので、ここでは内容を抜粋して紹介していきます。
作業は下記の3ステップで進めます。
①ホウキと塵取りを使って巣を撤去
→ビニール袋にまとめ、すぐに封をして捨てましょう
②巣のあった周辺をしっかり消毒
→次亜塩素酸系の消毒スプレーを使い、付近を消毒します
③すぐに着替えて洗濯する
→作業時に服に付着することもあるので、すぐに着替えて選択します
ネズミを追い出せても、健康を壊してしまっては元も子もありません。こちらもしっかり対策しておきましょう。
まとめ
ここまでの内容を、一度まとめておきましょう。
- ネズミの追い出しは「エサと巣材の撤去」「追い出し」「再発と二次被害防止」の3ステップ
- エサと巣材がなくなると、ネズミが居座る理由がなくなる
- 音や光、または匂いで追い払う
- 侵入口をふさぎ、巣を掃除して消毒する
- 自信がない場合は無理せずネズミ駆除業者へ
でした。
記事内でも何度かお伝えしたとおり、ネズミ被害は時間がたてばたつほど状況が悪化するので、1日も早く駆除に向けて動き出しましょう。
「ネズミの追い出しだけでも自信がないのに、侵入口の封鎖までやるなんてムリ…」
という場合は、業者に全部お願いするのもひとつの手です。
ネズミ駆除業者であれば電話一本で、巣の撤去からねずみの追い出し、再発防止までバッチリ行なってくれます。
手前味噌ではありますが、私たちみんなのネズミ駆除屋さんでも巣の撤去や追い出しの相談を承っています。調査は無料ですので、お気軽にお電話いただければと思います。
▶︎ご相談はこちらから
ネズミの悩みが1日も早く解決することを祈っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。