家にネズミのフンがあったら、どう対処すればいいですか?
家に、ネズミの糞(フン)らしきものがまきちらされて、困っています。
1センチくらいの茶色のものを、寝室やリビングで見かけました。
家のなかでは、まだネズミの姿を見かけていません。
ただ、夜中に走り回る足音がするので、多分ネズミだろうと思っています。
ネズミのフンだとしたら、どんな風に処理すればいいんでしょうか?
いろんな菌や汚れがついていると思うので、うつらないか心配です。
安全な処理の方法を教えてほしいです。
素手で触らず、しっかり消毒!フンの被害をなくすためには、早めにネズミを追い出しましょう。
こんにちは。
みんなのネズミ駆除屋さんの、中村です。
ネズミのフンが家にあると、本当にイヤですよね。
「フンで家が汚れてしまう!」
「悪い菌に感染するかもしれない…」
「1日も早く、もとのキレイな家に戻りたい!」
こんな気持ちで、毎日不安になってしまうと思います。
ネズミのフンには病原菌もついていますし、悪臭も発生します。
家に小さなお子さんやペットがいると、なおさら不安ですよね。
でも、正しい方法で処理をすれば大丈夫です。
この記事では、ネズミの糞を安全に処理する方法をご紹介します。
※糞の被害をなくすには、ネズミを駆除する必要があります。
「ネズミを退治して、1日も早く糞のない生活をしたい」という方は、まずは専門家への無料相談をしてみましょう。
「フンや病原菌に触らない」が鉄則!そのために必要なポイントを解説
ネズミのフンを捨てるときには、いくつかの注意点があります。
鉄則は、「フンや菌に触れない」こと。
そのために抑えるべきポイントをお話していきます。
素手で触らない
指でつまんで捨てるのは、やめましょう。
フンの汚れや菌がうつって、病気になってしまいます。
ビニール手袋やゴム手袋をつけて処理してください。
手袋がない時は、ティッシュやキッチンペーパーを何枚か重ねて使ってください。
使った手袋は、フンと一緒に捨てることが望ましいです。
マスクを付ける
フンや病原菌は、空気中にもひろがることがあります。
※これは「エアロゾル」と呼ばれる、極めて小さな粒子や液体が空気中を浮遊する現象です。
病原菌は家のホコリにも移るので、菌の付いたホコリを吸い込んでしまう可能性もあります。空気中のフンや菌を吸い込まないように、鼻や口をしっかりマスクでガードして、フンを片付けましょう。
フンがあった場所を除菌・消毒する
ネズミのフンに付いている病原菌が、床などから家の中にうつります。
そのため、フンがあった場所をキレイに消毒・除菌することが大切です。
理想は、エタノールやアルコールでの消毒。
「家にそんなの置いてないよ」という場合は、お風呂やトイレ用の洗剤や除菌スプレーなどで、フンがあった場所を拭いておきましょう。除菌力の強いモノを使ってくださいね。捨ててもいい雑巾、布の切れはし、ウェットシート、キッチンペーパーなどを濡らしたものを使ってください。
もし台所にフンがあった場合は、キッチンまわり、食器や調理器具などをしっかり消毒・洗浄しましょう。
掃除機は使わない
フンの量が多いと、「掃除機を使って一気に片付けたい」と思うかもしれません。
でも、掃除機は使わないでください。
掃除機に菌が付いて汚れると、掃除機から菌が広がって感染する可能性があるからです。
フンを写真に撮る
もし駆除業者に頼む場合に、写真があると役に立ちます。
駆除業者が、ネズミの種類や行動経路を把握するときのヒントになるんですね。
できればフンだけではなく、落ちている場所がわかるように撮っておくと、侵入経路や行動パターンを知る手がかりになります。
尿にも注意
ネズミの糞を見つけたら、尿をされていないかもチェックしましょう。
ネズミの尿は、色は人間の尿と似ていますが、臭いがかなり強く「クサイッ!」とわかるほどの刺激臭がします。
黄色〜茶色っぽくて臭いネズミの尿を見つけたら、糞と同じように消毒・殺菌してください。
ネズミのフンから感染するかもしれない病気
けっして脅したいわけではないのですが、最後にネズミのフンが持つ菌と、感染して病気になる危険性を書いておきます。
実際に重い感染症になる例は少ないのですが、やはり感染症はあなどれません。
ご自身はもちろん、大切なご家族(とくに小さなお子さん)やペットの安全も考えると、フンがどれだけ危ないのか知っておくことは大切だと考えています。
サルモネラ症
38〜40度の発熱/急性胃腸炎/嘔吐/下痢/腹痛/全身のだるさ、など
ネズミは糞と一緒にサルモネラ菌を排出します。
4〜5日で回復。しかし、小さなお子さん、ご年配の方、免疫力の低い方は、症状が重くなることがあります。
レプトスピラ症
せき/鼻づまり/発熱/悪寒/頭痛/筋痛/腹痛/出血/黄疸、など
都会のドブネズミが多く持っていて、水から感染することも。
軽い場合は風邪のような症状ですが、重い場合は、出血や肝臓・腎臓の機能障害が起こります。
腎症候性出血熱
発熱/臓器や皮膚の下での出血/頭痛/血尿/腎不全など
ハンタウイルスにより感染。有効な治療法やワクチンがないのが怖いところ。
ネズミの糞尿で汚れたホコリを吸い込むと、感染することがあります。
この2種類以外にも、ネズミが持つ病原菌と、それがもたらす感染症はたくさんあります。例えば、ハンタウイルス肺症候群、腎不全、食中毒、髄膜炎、腸チフスなど、重体になる病気も…。
たかが「ネズミのフン」かもしれませんが、このような危険性があることを知って、安全に・確実に処理しましょう!
※ネズミのフンの処理や、ネズミの駆除を専門家に頼みたい方は、こちらからご相談ください。
安全に解決できる方法が見つかります。
ネズミのフンの種類と見分け方
糞の大きさや形から、ネズミの種類がわかります。
クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
大きさ | 6~10ミリ | 10〜20ミリ | 4〜7ミリ |
色・特徴 | 茶・灰色 細長い・不揃い |
こげ茶・灰色 均一・丸みがある |
茶色 平面的、尖っている |
ネズミを追い出さないと、フンはなくならない。解決する方法は…?
さて、いかがでしたでしょうか?
ネズミのフンは「素手で触らない」「除菌・消毒する」「病原菌の怖さを知っておく」、この3つをおさえて処理することが大切です。
ただし、ネズミのフンを安全に処理できたとしても、フンをするネズミ自体を家から追い出さないと、フンはなくなりません。ネズミは繁殖力が高いので、早めに駆除をしないと、フンもどんどん増えていってしまいます。
とはいえ、、、ネズミの駆除は難しくて、なかなか一筋縄ではいきません。
ただ退治するだけではなく、侵入口を塞いだりして「ネズミが出ない家」にするのは、かなり根気のいる作業になります。
このホームページでも、ネズミ駆除のためのさまざまな情報を載せていますので、ネズミで悩んでいる方は、ぜひご覧になってみてください。
家のネズミを自分で駆除する方法は、こちらの記事で解説しています。
家ネズミにお悩みの方必見!ネズミの習性を利用して戦略的に駆除する方法
もし、自分で試したけどダメだったり、自分でやる自信がない、という方は、プロのネズミ駆除業者に相談してみましょう。
相談や調査は無料なので、気軽に問い合わせてみてもいいと思います。
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